文部科学省の調査では小・中学校、高等学校、特別支援学校のいじめの認知件数が18万件を超えています。
いじめの件数は社会問題化するほど多く、次のようなことが原因として考えられています。
・社会的な原因⇒一匹狼を敵視する環境、弱い立場に冷たい環境
・いじめられる側の原因⇒人と話すのが苦手、注目されやすい
・いじめる側の原因⇒自己防衛意識が強い、コンプレックスがある、人に相談できない悩みを抱えている
いじめはいじめる側ばかりに原因があると思われがちですが、色々な原因が複雑に絡み合っていることが多いんです。
では、いじめが増加している原因について、詳しく見ていきましょう。
日本社会にいじめの原因!どういう環境がいじめを増加させている?
「いじめは社会全体の問題!」なんて言うようなことを、よく言いませんか。
これに対して、「自分とは全く関係ない場所で起こったいじめなのに。」と思う方もいるのでは?
でも、いじめが増加している原因は、日本社会にもあるかも知れないんですよ。
・一匹狼を敵視する環境
・弱い立場に冷たい環境
こういう環境って一見当たり前のようですが、一匹狼や弱者にとってはかなり息苦しいものです。
いじめが増加している社会的な原因について、詳しく説明しましょう。
一匹狼を敵視する環境
いじめの原因となりやすい社会的な原因と言えば、まずは「一匹狼を敵視する環境」が挙げられます。
「一匹狼」と聞いて、あなたがどんなイメージを思い浮かべますか。
・一人だけ浮いているor個性的
・集団生活を好まないor苦手
日本では「集団で上手く生活できる=社会力がある」と思われがち。
なので、どういう理由であれ、一匹狼は敵視されることが多いんですよね。
「うわべだけ周りに合わせておけ。」と言う意見ももっともです。
でも、どう頑張っても一人だけ浮いてしまったり、集団生活に上手く馴染めなかったりする人もいます。
集団の意見だけでなく、一人一人の意見も大切にされるといいですよね。
弱い立場に冷たい環境
いじめの原因となりやすい社会的な原因と言えば、「弱い立場に冷たい環境」も挙げられます。
・家庭的な問題を抱えている子
・経済的な問題を抱えている子
・障害のある子
・外国人
弱い立場として考えられがちな子には、上記に該当する子がいます。
いや、弱い立場として考えてしまうことが、逆にいじめの原因になっているのかも知れませんね。
「長い物には巻かれろ!」と言うように、強い立場の人に必死でご機嫌取りをするような社会が当たり前になっています。
これではご機嫌取りをする余裕もない、弱い立場の人には居場所がありませんね。
いじめられる側に原因があるとしたら?こんな子はいじめられやすい傾向に!
いじめが増加している原因は社会だけでなく、個人に問題がある場合も多いものです。
いじめられる側にも原因があって、次のような子はいじめられやすい傾向にあります。
・人と話すのが苦手な子
・注目されやすい子
上記の特徴はどれも、決して悪いことではないですよね。
でも、集団生活を基本とする日本社会では、一匹狼か弱い立場に該当しやすい特徴に当てはまります。
いじめられる側の原因について、詳しく見ていきましょう。
人と話すのが苦手な子
いじめられる側に原因があるとしたら、まずは「人と話すのが苦手なこと」が挙げられます。
人と話すのが苦手だと、
・その人の考えていること
・自分の言いたいことが伝わっているか
などが分かりませんよね。
集団行動に支障が出てしまうなんてことになったら、色々な人がこの子を敵視するでしょう。
注目されやすい子
いじめられる側に原因があるとしたら、「注目されやすいこと」も挙げられます。
・何らかの特技がある
・特定の集団に人気がある
・問題行動を起こすことが多い
注目されやすい子には、上記の特徴を持っている子が多いです。
これに関しても仕方のない原因で、一概にいじめられる子が悪いとは言えません。
「みんなと一緒なのが良し。」とされる集団だからこそ、注目されやすい人が敵視されてしまうのでしょう。
いじめる側は原因があって攻撃的かも!いじめっ子になりやすいのはこんな子!
いじめが増加する原因として多くの方が考えるのが、いじめる側の問題ですよね。
次のような特徴を持つ子には、いじめっ子になりやすい傾向があります。
・自己防衛意識が強い子
・コンプレックスのある子
・人に相談できない悩みを抱えている子
いじめはいじめる側ばかりが、責められることが多いもの。
上記のような特徴から自分がいじめられないように、別の誰かを攻撃することもよくあるんですよ。
いじめる側の原因について、詳しく見ていきましょう。
自己防衛意識が強い子
いじめる側に原因があるとしたら、まずは「自己防衛意識の強いこと」が挙げられます。
自己防衛意識は自分の身を守ろうとする意識で、決して悪いものではありません。
でも、必要以上に強い自己防衛意識は、時には罪のない相手を攻撃してしまうことも。
こんなことがないようにいじめる側にとっても、安心して過ごせる環境が必要なのかもしれませんね。
コンプレックスのある子
いじめる側に原因があるとしたら、「コンプレックスがあること」も挙げられます。
子供がコンプレックスを感じる部分と言えば、
・家庭環境
・経済状況
・勉強や運動
などが多いですよね。
自身はそれほど気にしていないことでも、周りの人にプレッシャーをかけられたがために敏感になってしまうことも。
こんな時にストレスのははけ口として、罪のない子を攻撃してしまうことがあります。
人に相談できない悩みを抱えている子
「人に相談できない悩みを抱えていること」も、いじめる側の原因になりやすいものです。
悩みを人に相談できない理由としては、
・相談するのはかっこわるいから
・相談しやすい相手がいないから
・相談すると逆に非難されるから
などが考えられます。
いずれの理由でもストレスのはけ口として、自分よりも弱い子に攻撃的になってしまう危険性があります。
まとめ
いじめが増加している原因を大きく3つ、合計7つまとめてみました。
・社会的な原因⇒一匹狼を敵視する環考えられる原因境、弱い立場に冷たい環境
・いじめられる側の原因⇒人と話すのが苦手、注目されやすい
・いじめる側の原因⇒自己防衛意識が強い、コンプレックスがある、人に相談できない悩みを抱えている
主に上記の原因が考えられるものの、特定の何かor誰かが悪いだけではありません。
社会的な原因、いじめられる側の原因、いじめる側の原因が複雑に絡み合っていることが多いです。
目の前にあるいじめ問題を解決するためにも、考えられる原因全ての改善に努められると良いですね。
私は、1990年から93年まで大阪住吉の墨江丘中学校ではイジメられました!
家庭的・経済的な理由であったのかもしれない。
理由なくして、イジメが横行してましたから。