離婚を考える際、「絶対に親権を取りたい」と強く希望する方は少なくありません。しかし、親権をめぐる話し合いや家庭裁判所の手続では、父親と母親のどちらが強く親権を望んでいるかではなく、どのような環境が子どもの利益につながるのかが重要になります。

2026年4月1日に施行された改正民法では、離婚後の親権について、父母双方を親権者とする共同親権と、一方のみを親権者とする単独親権の制度が設けられました。どちらが選ばれる場合でも、判断の中心となるのは子どもの利益です。

これまでの監護実績を整理する

日常的に誰が子どもを支えてきたのか

親権や監護者を判断するうえで、まず重要になるのが、これまでの監護状況です。

食事の準備、保育園や学校への送迎、通院、宿題の確認、学校行事への参加など、子どもの生活を実際に誰が支えてきたのかが確認されます。単に「自分のほうが子どもを愛している」と主張するだけでは、十分な説明にはなりません。

スケジュール帳、学校や保育園との連絡記録、医療機関の受診記録、日常生活の写真など、継続的な養育の実態が分かる資料を整理しておくことが大切です。

安定した生活環境を示す

離婚後の具体的な養育計画が必要

親権を希望する場合には、離婚後にどのような生活を実現できるのかを具体的に説明する必要があります。

住居、収入、勤務時間、保育環境、学校までの距離、祖父母などから得られる支援について、現実的な計画を考えておきましょう。

収入が高いことだけで親権が決まるわけではありません。仕事中に子どもを誰が見守るのか、病気になったときに対応できるのかなど、子どもが安定した生活を続けられる体制が重要です。

家庭裁判所の手続でも、これまでの監護状況や双方の経済状況、家庭環境、子どもの年齢、生育歴、性格、就学状況などが総合的に考慮されます。

相手への感情と親権問題を分ける

悪口よりも客観的な事実が重要

離婚問題では、相手に対する怒りや不信感が強くなりがちです。しかし、相手を感情的に非難したり、子どもに悪口を聞かせたりする行動は、子どもの精神的な負担につながります。

相手に問題があると考えている場合は、「育児をしていない」「生活が乱れている」と主張するだけでなく、日時、場所、頻度、子どもへの影響を客観的に整理することが必要です。

なお、不貞行為があったからといって、直ちに親権者として不適格になるとは限りません。不貞の問題と、子どもを適切に養育できるかという問題は、分けて考えられる可能性があります。

必要な証拠を適切な方法で集める

自分で無理に調べることにはリスクもある

相手の育児放棄、長時間の外出、危険な交友関係、子どもを残したままの外泊などが疑われる場合には、客観的な記録が重要になります。

ただし、相手の住居へ無断で入る、スマートフォンを不正に操作する、執拗に追いかけるといった方法は、別のトラブルを招くおそれがあります。証拠を集める際には、合法性や取得方法にも注意しなければなりません。

探偵による調査では、相手の行動状況や生活実態を第三者の立場から確認し、日時や写真を伴う調査報告書として整理します。ただし、どの証拠が親権問題に有効かは事案によって異なるため、弁護士と相談しながら必要な調査を検討することが重要です。

親権問題は早めの準備が結果を左右する

親権を獲得するために重要なのは、相手を攻撃することではありません。これまでどのように子どもを育ててきたのか、今後どのような生活を提供できるのかを、客観的な資料によって示すことです。

別居後の生活状況が長期間続くと、その環境が子どもの現在の生活基盤として考慮されることもあります。離婚や別居を検討している段階から、監護実績や生活環境、相手方の問題行動について整理しておくことが大切です。

「何を記録すればよいか分からない」「相手の生活実態を確認したい」という場合には、一人で無理に動かず、弁護士や専門の調査機関へ早めに相談することをおすすめします。

【総合探偵社 シークレットジャパン福岡】


代表 藤坂 怜


住所:福岡県北九州市小倉南区下城野2-4-7-301


TEL :0120-686-669   
HP : https://secret-japan-fukuoka.com